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ちょっと体調をくずした。
うちでは具合が悪くなったらおかゆが出てくる。 タイにもおかゆがある。 カウトムという。 スープで煮たカウトムとは違って白粥。 カウトムカーウ(カーウは白い)と言うこともある。 中国系タイ人の中には朝食や夕食にご飯の代わりにカウトムカーウを食べる人が結構いる。そんなわけでホテルの朝食ビュッフェに白粥が出ているのを見た人も少なくないはずだ。 ![]() お腹を壊した時、カウトムカーウと一緒に出てくるのはゆで卵の塩漬けと大根か何かの漬物。もちろん日本人にはちょっと違和感のある味なので我が家では日本に帰った時に梅干や昆布の佃煮を買ってきている。 だが実は僕はおかゆが苦手だ。 子供の頃、お腹を壊した時も風邪で熱がある時も往診に来てくれた近所のお医者さんはおかゆと梅干と言って帰っていく。そのせいで食欲があってもとろとろのおかゆと梅干が出される。僕は糊のようになったおかゆが苦手でよくお袋にはおじやを作ってもらってた。 タイの屋台で「粥」という漢字の看板を出していることがあるが、あれはジョークという食べ物で日本のおじやに近い。 お腹を壊した時はカウトムカーウやジョークで済ませておいたほうがいいのだろうが、疲労や暑さにやられた時、もうタイ料理はにおいだけでも駄目だということがたまにある。そんな時、あっさり口に入り易い食べ物というと僕の場合それはお茶漬けだ。 最初にタイに住んだ時はチェンマイでの一人暮らし。食事は3食外食だから、たまに来る日本からのお客さんにお茶や佃煮をもらっても食べるチャンスがない。ある時、お茶漬けのりをもらい、これに前にもらった高級な日本茶でお茶漬けにしてやろうと市場でご飯を買ってきて食べてみたら、激うまかった。以来お茶漬けにはまり、当時はまだ秋本食品(タイ北部で日本の漬物を製造している会社)が無かったのでバンコクに出た時に漬物を買ってきて、チェンマイの日本人仲間と集まってお茶漬けパーティーなんか催したりしていた。 漬物をおかずにおかゆやお茶漬けを箸と茶碗で食べていると時代劇に出てくる武士の湯漬けや囲炉裏端の風景を思い出す。これこそが本当の「日本の食」なんだよなぁとヘンなところで日本を見直している。海外で暮らすからこその発見である。
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